去年(2005年)8月18日開催された浙江省象山県の第十五期人民代表大会常務委員会第25次会議は、在日華僑で東京華僑総会と浙江同郷会の理事を務める王忠根氏に「愛郷楷模(模範)」の栄誉称号を授与することを決定した。
 1939年1月、同県墻頭鎮白村に生まれ、現在都内港区で中国菜館「中華飯店」を経営する王氏は、87年に資金を寄附して郷里の亭溪中学に新校舎を建設したのをはじめ、これまでに亭溪中学や丹城中学など多くの学校に奨学基金を設立、現在までに学生1000人余りに奨学金を支給したほか、白村の老人活動室建造と同施設拡充のためにも資金を提供してきた。

 王氏への今回の栄誉称号授与は、こうした郷里の公益事業に対する長年の貢献が高く評価されたもの。なお、象山県が海外人士に栄誉称号を贈るのは今回が初めて。