浙江同郷会会長 張瓏堂

 第2日目は各自の探親訪問という日程であるが、参加者の一部10人位はオプションで市内観光のバスツアーを行って、有名な天童寺(日本の有名な曹洞宗・大本山永平寺はここを模して造られている)や阿育王寺を参観し、更に寧波市内の新しいショッピング街の天一広場を見学した。
 一方、私たち夫婦は海曙区内に住む親戚と会って食事を予定していたが、昨晩の歓迎宴に出席していた海曙区僑辧主任の朱女士からどうしてもとのお誘いで親戚の家族共々昼食のご招待を受けた。そして午後は親戚の家庭を訪れ、2年振りの再会で楽しいひと時を過ごすことができた。

 この日の夕方は、旅行団全員が寧波市僑辧のご好意で、近くのホテルでのバイキング形式の夕食に招かれた。僑辧の2日間に亘るわれわれに対するご配慮には何とお礼申し上げて良いか大変感激している。

 第3日目午前中はホテルより割合近くにある月湖公園を散策して、近くの居士院と称する施設を見学した。同院の施設内には一人世帯の年配者が共同生活しており、庶民に良く知られている関帝廟やいくつかの仏像などが祀られ、みなでその維持をきちんとしていた。施設の色々な維持費は全て民間で賄っている由。

 この日の昼食は、寧波では大変評判の良い「石浦大酒店」(象山県出身の経営者で海鮮料理で大当りして寧波に3〜4店舗、更に杭州にも支店を出している)でとり、食後千島湖に向かった。

 千島湖は浙江省淳安県にあって、69年新安江水力発電所建設の際、ダム建設によって形成した人造湖である。案内人の話によれば、このダム建設のため2つの県が湖底に沈み、住民が転居したとのこと。そして現在国務院によって紹介される国家レベルの景勝地の1つとなっており、また国内最大の森林公園と言われている。湖内の島は1078あり、それが千島湖という名前のいわれであろう。
 
 千島湖への道程は、寧波より高速道で杭州に向かい、杭州の手前のジャンクションで新しく開通した高速道から千島湖に向かった。途中休憩したサービスエリアもトイレ、売店など大幅に改善されていた。午後5時すぎ、この日の宿泊ホテル「海外海大酒店」に到着した。ホテルは3つ星クラスというが、私の見たところちょっとそれ以下の感じで、部屋の大きさ、設備などまだまだという印象だった。

 小休憩後近くのレストランで夕食をとる。このレストランがこの地の最高の店らしいが、大変辛い料理が多かった。またこの附近が同地区では中心地で最も賑やかな所らしく、国内の若い人たちが結構多く遊びに来ている様である。

 千島湖ではこの地区の旅行ガイドから種々説明があった。そして翌朝、第4日目の朝八時千島湖観光に出発した。この日は丁度土曜日ということもあって、観光船の乗客も大変多く大盛況だった。1隻7、80人位の乗客がおり、そういう船が何隻もあった。

 一日観光のコースは大体定まっている様で、8時半に出発して午後2時前後に下船、途中船内で昼食というコース。船内より湖上の様々な形をした島々を観賞して回りながら途中4ヵ所の島に寄港、先ず蛇、次に駝鳥、更に猿がそれぞれ生息していて観光客用に芸を披露したりしていた。そして最後の島は梅峰索道というロープウェイの設備があり、その頂上の展望台から千島湖の300余りの島々が展望できるといわれ、360度視界が開けていた。また、この観光船の発着港近くの環境は、将来の発展に向けて広範囲に亘って新しく植林したり道路の整備が行われていた。

 5日目、千島湖のホテルを出発して、一路杭州へ向かい、順調に杭州の宿泊ホテル望湖賓館に到着した。

 午後は西湖の湖畔散策と小1時間の観光船遊覧を楽しんだ。当日は日曜日とあって、 西湖周辺は人と車で雑踏の極に達していた。そして今回の旅行の締め括りの夕食を超有名な「楼外楼」飯店でとった。

 この店は「乞食鶏料理」や東坡肉、湖の魚料理等で知られ大変な繁昌振りだった。ここで私がこの5日間の旅行が参加者各位の協力で無事終ることが出来ることへの感謝のことばを述べ、挨拶をした。かくして11月6日午前成田へ直航する者と上海に向かう者とそれぞれが蕭山空港に向かって解散した。(完)