旧交温め親しく懇談・会食
 日本から帰国し、 祖国の建設に身を投じた北京の帰国華僑によって設立された北京日本帰僑聯誼会の訪日代表団一行 (団長=陳富美会長)が三月二十九日午前、 東京華僑総会を訪問し、 かつてからの友人たちと旧交を温め親しく懇談した。
 一行は陳富美会長 (横浜中華学校四期生) のほか、 孫炳日副会長 (元東京華僑総会理事孫恒亮氏子息、 北京語言大学助教授) 夫妻、 曽葆盛秘書長 (横浜中華学校二期生、 元国家建材局処長) 夫妻らで、 東京華僑総会の招請により三月二十六日に来日し、 大阪、 神戸、 京都で華僑総会や中華同文学校を訪問、 交流活動を行ったのち東京入りした。

 懇談会の席上、 陳富美会長は、 日本帰国華僑の権益を守り、僑務政策を宣伝し、 海外友人との連携を深め、 祖国と中日友好に貢献するという同会の宗旨と活動概況を紹介し、 「今回の訪日を通じて私たちと日本華僑各界との交流をはかると同時に聯誼会に対する皆さんの理解を深めていただきたい」 と挨拶した。 また、 孫、 曽両氏も設立五周年を迎え、 会員数一二〇余名を擁す同会の実情について紹介し、 今後一層双方の交流を増進したいと表明した。

 懇談会には東京華僑総会から陳焜旺名誉会長、 符易亨会長および同代表団メンバーと旧知の理事―韓慶愈、張銘忠、劉俊南、陳立清、 馮徳公の各氏らが出席し、 打ち解けた雰囲気の中で往時の思い出やたがいの近況を語り合い、 また後継者問題や中日関係などについて率直な意見を交換した。

 懇談会終了後、 東京華僑総会は会食会を催し、 一行を歓待した。
同代表団は三十日横浜を訪問したのち個別活動を行い、四日帰国の途についた。