留日福建同郷会(張仁猛会長)は十月十五日晩、港区の「新橋亭新館」に王美香副省長率いる福建省人民政府代表団一行六人を招いて歓迎会を催し、ふる里からの賓客を歓待した。
 同代表団は長崎県の招きで福建省と長崎県との友好省県締結二十五周年記念行事出席のため訪日したもので、宋克寧・省外事公室主任、鄭維栄・省旅遊局副局長らが同行した。

 歓迎会には張仁猛会長、陳錦源、江洋龍両副会長はじめ同会の理事らが出席したほか、楊和長顧問、佐々木太郎会長、林道清副会長ら横浜福建同郷会の主要幹部および韋健二千葉華僑総会会長が出席した。

 歓迎会は謝忠勇事務局長の司会で進められ、はじめに張仁猛会長が代表団一行を熱烈に歓迎する挨拶をのべた。

 これに応えて王美香副省長(僑務担当)は「福建同郷会のみなさんがこのような心のこもった歓迎会を開いて下さったことに感謝します」とのべ、特に横浜福建同郷会の佐々木会長らが横浜からわざわざ出席されたことに謝意を表した。

 王副省長は挨拶の中で、郷里福建省の発展状況について紹介するとともに、在日福建僑胞が世代にわたって団結を強め、自らの事業を発展させ、愛国愛郷の精神を発揚して、郷里福建の発展に関心を寄せてきたことを讃えた。

 開宴に臨み、横浜福建同郷会の楊和長顧問が、祖国の一日も早い平和統一実現と王副省長一行の一路平安を祈念して乾杯の音頭をとった。

 席上、王副省長から東京、横浜両同郷会および千葉華僑総会に記念の書が贈呈された。

 宴席は主客がたがいに和気あいあい交流し、同郷の誼(よしみ)を深めあうという打ち解けた雰囲気に溢れていた。また同代表団の宋外主任が福清市党委書記・市長を歴任し、福建僑胞と旧知の間柄とあって、宋主任と僑胞たちはたがいに再会を祝し、グラスを傾けあって大いに旧交を温めあった。

 なお、同日午前、札幌からの代表団の東京入りに際しては、江洋龍副会長、事務局担当の謝忠勇、林斯福両理事が一行を羽田空港に出迎え、東京での参観活動に同行した。

 代表団一行は十六日朝東京を離れて長崎を訪問し、記念行事に出席したのち沖縄、福岡を歴訪し、帰国の途についた。