留日台湾省民会(劉光智会長)主催による毎年恒例の「台胞新春懇親会」が二月十六日昼、東京華僑会館内の「維新號銀座新館」で開催され、来賓、台湾僑胞とその家族およそ一〇〇名が賑やかに春節を祝い、歓談交流の楽しいひと時をすごした。
 新春懇親会のはじめに司会の蘇家戊副会長が来賓各位を紹介した。当日は于淑媛参事官兼総領事、徐京明国防武官ら中国大使館の賓客が招きに応じて出席したのをはじめ、日本華僑華人聯合総会の陳焜旺名誉会長、曽徳深会長、東京華僑総会の符易亨会長、各副会長、横浜華僑総会の温耀権副会長、横浜山手中華学校の潘民生校長および同郷会、婦女会など各華僑団体の代表が来賓として出席した。

 冒頭、新春の挨拶に立った劉光智会長は、出席の各位に春節のお祝いを述べるとともに、台湾同胞がたがいに仲良く団結し、祖国統一の早期実現を目指そうと諸先輩によって設立されたわが留日台湾省民会も、今年三十四年を迎えた。現在、二代目、三代目の私たちが先輩方の良き伝統を継承し、祖国統一早期実現のため奮闘努力しているが、私たちは引き続き留日台湾省民会を発展させていく所存ですとの熱意を表明した。

 次いで劉会長は、台湾・陳水扁当局の「台湾独立」の分裂活動を糾弾したのち次のように強調した。

 二〇〇八年は中国にとって特別な年である。桜の咲く頃胡錦涛主席が日本を訪問し、さらに八月八日に首都北京で第二九回オリンピックが開催されるなど、今年の中国はまさに世界の注目の的です。私たちは胡主席の訪日と北京オリンピックの大成功を心から期待します。

 于淑媛参事官兼総領事が来賓を代表して挨拶し「今年は両岸にとって重要な年であり、私たちは陳水扁の台湾独立の下心に警戒心を持って臨まなければならない。祖国統一の面で、日本において台湾省民会がいっそう積極的な役割を果たすことを願っています」とのべた。

 また、于総領事は、今年は胡主席訪日と北京オリンピックという大きな出来事があるが、オリンピック施設はすでに完成し、内外のお客さんを迎える準備も着々と進んでいることを紹介し、さらに「台湾省民会が第二代、三代および若い世代の努力で更に発展し、また先輩の台胞には元気で祖国統一を見届けてほしい」との希望をのべた。

 懇親パーティーの開始を前に、蔡慶播名誉会長が乾杯発声の労をとった。パーティー半ばには、全員空くじなしの福引き抽選会も行われた。

 当日は一家四世代にわたって出席した洪維成氏の家族をはじめ老中青から子供に至る家族連れでの出席者が目立ち、会場は賑やかで和気あいあいの雰囲気に満ちていた。