去る四月十日、 春雨の中、 日本華僑経済合作社は 「虎屋御殿場工場」・「秩父宮記念公園」・「キリン富士御殿場蒸留所」 の見学会を催行し、 組合員ら八十名がバス二台に分乗、 午前八時、 新橋の第一ホテル前を出発した。
 午前十時に 「虎屋御殿場工場」 に到着し、 四グループに分かれ、 映像ルームと工場内を巡り説明を受けた。 映像ルームでは御殿場工場内の最新設備やその他の二工場の紹介ビデオを見た。

 工場内では餡づくりから羊羹や最中ができるまでの製造工程や日本を代表する虎屋の伝統の技を見学した。 組合員は様々な日本文化の粋が実を結んだ 「おいしい和菓子」 の歴史を学び、 現在に至るまでの味のこだわりに関心を寄せた。 見学の終盤にはここでしか買えない季節の和菓子を買い求めて夫々大きな袋を抱えていた。

 その後満開の桜並木を抜け、 昼食会場へと向かった。 昼食会は新しい出会いや古い友と談笑したりと交流と親睦に恰好の場となった。 その余韻を残しつつ 「秩父宮記念公園」 に向かった。 ここでは説明員が付き、 二グループに分かれ、 それぞれ樹齢一〇〇年を超える満開のしだれ桜を観て楽しんだり、 秩父宮殿下が療養生活を送った茅葺きの母屋に上り説明を聞いたりと、 ゆったりとした時間を過ごした。

 午後二時半最後の施設である 「キリン富士御殿場蒸留所」 へと向かった。 この蒸留所は仕込みからボトリングまでを一貫して行う、 世界でもあまり例を見ないウイスキー製造工場である。 組合員は順を追って製造工程を見学することができた。 そしてこの蒸留所で製造されたウイスキーやブランデー他数種類を飲み比べたり、 香りを楽しんだり、 談笑したりと和気藹々の場となった。

 全ての施設を見学し終えた後、 組合員はバスの中で温かいお茶を飲みながら疲れをとり、 桜花の春を堪能し尽くしたような満足感に満ち溢れていた。