DSC04036東京華僑婦女会は6月10日より16日までの7日間 “上海万博の参観と黄河女声合唱団の応援、ふるさと江蘇の旅”を催行し、会員20名が参加した。DSC03871
一行は6月10日羽田から上海虹橋空港に着き、上海駅を経由して揚州に向かった。 翌11日午前ホテルを出発、揚州の道幅が広くなった新しい町並みの中に古い塔や門が大切に保存されているのを見て感心した。痩西湖を訪れた一行は舟に乗り、新緑の美しい庭園を満喫した。何回も来たことがあると言っていた人も“こんなに美しい痩西湖は初めて!”と目を輝かせていた。一行は昔ながらの路地の奥にある名高い「富春茶室」でおいしい点心コースの昼食を取り、午後は鑑真和上の大明寺を参拝した。 揚州が故郷の姉妹は、親族の法事を行ったこの大明寺を再度訪問することができ、感無量のようだった。

長江を見下ろしながら潤陽大橋(2005年完成)を渡り、鎮江入りした一行は、改革開放前の鎮江とはすっかり面貌が一変して大都市となり、街中が活気づいていることに大変驚かされた。鎮江市人民政府外事公室李主任と許処長の歓迎の宴にあずかり、久々にふるさと鎮江を訪れた団員たちは、とても喜んで“今度また鎮江に来ましょう、一泊でなく二、三泊したいですね!”と語っていた。

蘇州では東山の小高い山に囲まれた南宋の紫金庵や彩塑像の十六羅漢の静かな表情に婦人たちは強くこころを打たれた。蘇州城内(市の中心)にある世界遺産の明代の幽玄にみちた庭―拙政園、そのすぐ近くにある清代の老夫婦のために造られた小さな庭―藕園、唐代から運河のほとりで栄えていた山塘街を船でめぐり、水辺の庶民の生活を垣間みて、茶館では評弾の美しい歌で疲れを癒した。全く対照的に近代的な蘇州の工業園区を通り、蘇州大学の陸主任の案内で蓮の花を模した新しい炳麟図書館も見て、皆で記念写真を撮った。

上海の国際飯店に着くと上海市人民政府僑務公室張処長が直々にホテルまで一行を出迎え、翌日の万博参観では特別な取り計らいを頂き、順調に待望の中国館を見ることが出来た。壁いっぱいに放映された清明上河図から宋代の繁栄と人びとの生活を肌で感じ、過去の苦しかった時代、希望あふれる未来の生活、子供たちの描いた楽園や未来の街の絵を見て、団員たちは中国館で大きな感動を受けた。アジア広場の黄河女声合唱団の歌声はその感動をさらに深めてくれた。

今回の婦女会の旅は故郷の繁栄と万博の偉大さに皆が感激し、いつまでも心に残り、 会うたびに語りあって話題がつきなかった。