日本国際貿易促進協会(国貿促)の中田慶雄副会長が病のため去る5月1日逝去された。享年80歳。葬儀は故人の遺志により5月6日、親族による密葬として執り行われた。
中田氏は1930年京都府に生まれ、少年時代に農業専門学校生として中国東北地方へ渡航し、日本敗戦後は新中国の建設に参加。58年に帰国後は63年から日本国際貿易促進協会に勤務し、以来四十数年に亘って同会の理事、常務理事、理事長、副会長などの要職を歴任、一貫して中日間の経済貿易活動促進と中日両国の友好発展に力を注いで大きな貢献をなした。また在日華僑界とも親交のあった華僑のよき友人でもあった。

同氏の中日友好への貢献を称えて、中日友好協会は2003年に“中日友好の使者” の称号を贈ったが、中国国際貿易促進委員会も栄誉会員の称号を贈っている。

日本国際貿易促進協会が5月30日午後、ホテルニューオータニで開いたお別れ会には、中日友好人士、同氏とゆかりの人びと250名余りが出席し、故人の逝去を惜しみ、その遺徳を称えた。

席上、河野洋平・同会会長が弔辞を述べ、中日貿易促進一筋に五十年間奮闘し続けた中田氏の逝去を悼んだ。程永華駐日大使が弔辞を述べたほか、薄熙来・重慶市党委書記、宋健・中日友好協会会長、唐家・前国務委員、万季飛・中国国際貿易促進委員会会長ら多くの中国要人が弔電を寄せた。

東京華僑総会から陳焜旺名誉会長、廖雅彦会長が出席し弔意を表した。