6月26日、北海道仁木町の中国烈士園で、第46回目の“中国人殉難者全道慰霊祭”が同慰霊祭実行委員会の主催で執り行われ、道内の日中友好団体・人士、北海道華僑華人婦女会など在道僑胞、中国人留学生ら160余名が出席した。
太平洋戦争が始まって一年後の1942年、日本の労働力不足を補うため、中国からおよそ4万人が強制連行され、過酷な労働により殉難した同胞は6800人余り、北海道では58ヵ所の鉱山・炭鉱・港湾などでの過酷な労働のため3047人が犠牲となった。

1966年に至り、日中友好協会小樽支部、北海道支部連合会などが中心となり、仁木町長、地元住民と道内有志の手で仁木町墓地内に中国人烈士園と“日中不再戦友好碑”が建立され、以来毎年ここで厳かに追悼会が行われてきた。

会場には数多くの花輪と供花・供菓が捧げられ僧侶の読経後、参列者が焼香した。

三浦敏幸町長が、異国で無念の死を遂げた烈士たちを悼み、「二度とこの様な悲惨な戦争を繰り返してはならない」と追悼のことばを述べた。

中国駐札幌総領事館の劉志堅領事も追悼の挨拶で、“悲惨な歴史を忘れず、46年間毎年慰霊祭を続けてきたことは中日両国の友好を未来に伝える証”であると述べた。

また、長年来札幌華僑総会の代表として中国人殉難烈士の慰霊活動に携わってきた席占明氏も挨拶の中で、殉難者に追悼の念を表明し、日本の友好団体・人士が毎年慰霊祭を組織していることに衷心より感謝すると述べ、中日両国の世々代々の友好を祈念した。

慰霊祭終了後、会場に美しいメロディーが流れ、太極拳サークルのメンバーが集団で太極拳を演じ、中国人殉難者の霊前に捧げた。