7月16日より18日までの三日間、第14回華僑華人青年交流会in大阪・神戸が開催され、各地から24名が大阪・神戸に集まり華僑青年たちの交流が行われた。
新大阪駅に集合した華僑華人青年交流会の一行は、先ず、中華人民共和国駐大阪総領事館を訪問した。開会式は同総領事館内の小ホールにて執り行われ、はじめに、華僑青年交流会実行委員会の聶先東委員長が挨拶を述べ、震災の影響で今年の青年交流会の開催があやぶまれたが、諸先輩からの後押しを受け開催できたことに謝意を表し、 青年交流会は多くの方たちの寄付と協力のもと運営されていることを参加者に伝え、 また、青年会活動の歩みと趣旨を説明した。次いで、来賓の駐大阪総領事館の劉政領事と京都華僑総会の鄭正勝会長が紹介され、それぞれ華僑青年の訪問に対して温かい歓迎の言葉を述べた。その後、参加者の自己紹介とオリエンテーションが行われた。

夕方、一行は宿泊先の大阪国際ユースホステルに着き、三班に分かれてカレー作りにとりかかり、料理をする過程で互いに打ち解けあい親睦を深めた。また、夕食後には花火を楽しんだ。

二日目、大阪市内を観光後、一行は神戸に移動し、先ず孫中山記念館を見学した。同記念館事務局長松原要氏の歓迎挨拶に続いて、華僑青年たちは孫文紹介のDVDを観て、それから、館内の孫文に関する展示資料や貴重な写真を見て回り、孫文について学習した。

その後華僑青年たちは関帝廟を参拝し、神戸中華同文学校を訪問。楊震雄校長に迎えられ、会議室にて学校紹介を受け、同校の歴史や教育について学んだ。そして、楊校長の案内で校内の各教室を見て回り、青年たちは小学生の頃に戻ったような懐かしい気持ちになってはしゃいでいた。また、今回の参加者の中には同校の卒業生がおり、 卒業生たちは楊校長を囲み小中学校の思い出話に花を咲かせていた。

夜は六甲山山頂にあるジンギスカンパレスでジンギスカン料理を堪能、日が暮れて、 六甲山から見下ろす美しい夜景に一同は感激していた。

三日目、神戸のチャイナタウンとして有名な南京町を観光した。活気ある南京町を体感して、南京町を支える神戸華僑の生活の様子をみて歩いた。そして、神戸華僑歴史博物館では藍璞館長から華僑青年たちに、華僑の歴史についてわかり易い説明があった。華僑青年たちは同博物館の展示を参観して、華僑について学び、知識をより一層深めた。

その後、さよなら宴会が「神仙閣」にて執り行われた。席上、来賓として招かれた華僑青年交流委員会顧問の陳昆儀氏、劉義康氏、社団法人大阪中華北幇公所理事長の于学偉氏が紹介された。陳昆儀氏は挨拶の中で、青年交流会の成り立ちを紹介し、第14回目の開催に祝意を表するとともに「みなさんが、先輩方や先人が残された文化・精神・理想を受け継いでどうかこの会を守り、発展させて、大きく育ててほしい」と青年活動に対して期待のメッセージを送った。また、于学偉氏は華僑青年たちに向けて、時代が変わり以前と現在の青年活動は違う形になるが、来年もまた参加できるようにと励ましの言葉を送った。

その後、劉義康氏が乾杯の音頭をとり宴会が始められた。宴会は和やかな雰囲気の中で進められ、料理を味わいながら、華僑青年たちは三氏を交え今後の青年会活動について話し合った。華僑青年交流会実行副委員長の王暁氏が閉会の挨拶を行い、会の成功と今後の発展を祈念して一本締めで会を締めくくった。その後、全員で記念写真を撮り、それぞれが帰路についた。

なお、7月30日には、大阪「楓林閣」にて華僑華人青年交流会写真交換会及び納涼会が開催された。