留日福建同郷会副会長や東京華僑総会副会長などを歴任し、長期に亘って在日華僑の団結と互助互済に尽力してきた陳錦源氏が10月8日午前10時20分、肺炎のため入院先の三井記念病院で逝去された。福建省福州市出身、享年86歳。
通夜・告別式は10月11日、12日、荒川区の町屋斎場で厳かに執り行われ、親族をはじめ福建同郷会や東京華僑総会の関係者、故人とゆかりの僑胞、日本の友人ら多数が参列、同氏の逝去を悼んだ。陳氏と長年来の親友である張仁猛・留日福建同郷会名誉会長が弔辞を述べた。喪主は長男欽信氏。

陳氏は1925年8月京都に生まれ、その後家族とともに東京に転居。38年旧制向島中学を中退し、日本敗戦まで台湾で過ごした。49年から東京日本橋で中国料理店を経営、72年10月から今日まで「ヒカリ電気」を経営してきた。

陳氏は自らの事業の傍ら50年代初期から東京華僑総会の理事、常務理事および留日福建同郷会の理事を務め、僑胞の団結と福利向上に努め、61年の旅日福建同郷懇親会の創設にも参画した。69年から福建同郷会の事務局長、84年から本年七月顧問に就任するまで26年間副会長を、また92年5月から96年5月まで東京華僑総会の副会長を歴任し、生前まで協華僑互助合作社の理事長だった。

陳氏は福建同郷のみならず僑胞に親切で面倒見が良く、多くの人たちから親しまれていた。健康で病(やまい)知らずの陳氏だったが、昨年4月に受けた心臓疾患手術後の回復が思わしくなかった。