【鹿児島発】昨年11月19日に着任した李天然・中国駐福岡総領事は、去る12月26日、郭宝忠首席領事と劉光耀領事を伴って鹿児島入りし、着任挨拶のため県庁に伊藤祐一郎知事を表敬訪問した。これには鹿児島華僑総会の楊忠銀会長が同行した。
席上、伊藤知事は11月に鹿児島で開かれた日中友好シンポジウムや大連市の大学生交流などについて紹介した。李総領事も流暢な日本語で、来年は中日国交正常化40周年にあたるが、今後は特に民間レベルの相互信頼・交流を進めることが大事であると指摘。双方は一層の連携強化をはかることで一致した。

李総領事一行はその後、鹿児島市役所に森市長と上門市議会議長を表敬訪問し、懇談した。懇談では、鹿児島市と長沙市が来年(2012年)友好都市締結30周年に当り、記念イベントが計画されていることが話題にのぼり、李総領事も是非成功させていただきたい、と述べると共に協力を約し、たがいに記念品を交換するなど和やかな雰囲気の会見となった。

また一行は、海江田順三郎会長ら県と市の日中友好協会幹部らとも会見し、中日国交正常化40周年を迎える来年、中日友好のため一層協力していくことを確認した。この席で楊忠銀会長は、近く施行される「改正」入管法に対する華僑の立場について言及し、在日華僑に対する理解と支持協力を要請した。

当日晩、鹿児島華僑総会は、楊会長の経営する「楽」に李天然総領事一行を招いて、 全理事出席のもと歓迎夕食懇親会を開催した。

席上、李総領事は現在の中日関係の基礎は、老華僑のみなさんの長年の努力の結果でもあり、私は新華僑のみなさんに対して、このことをいつも説明していると語り、今後、理事のみなさんには元気で老新華僑団結のため尽力していただきたいと述べた。

さつま料理に舌鼓を打ちながら話がはずみ、歓迎懇親会は午後7時30すぎ、李総領事の今後の活躍と健康を祈念する万歳三唱で閉会となった。