日本華僑華人聯合総会の第五回九州ブロック会議が宮崎華僑総会（林友秋会長）の主催で、去る４月２１日、宮崎市内の宮崎ライオンズホテルで開催された。
九州各県華僑総会の会長・副会長・事務局長などが出席したのをはじめ、聯合総会の符易亨会長、陳学全副会長兼事務局長および地元宮崎華僑総会の理事ら併せて２５名が出席した。また、李文亮中国駐長崎総領事夫妻、中国駐福岡総領事館の王瑋・紀�販称了�も招きに応じて出席した。

午後１時３０より開会された会議では、地元宮崎華僑総会の魏国富事務局長が司会を務め、出席者の紹介に続いて、李文亮駐長崎総領事、駐福岡総領事館の王・紀両領事がそれぞれ挨拶を述べ、次いで地元宮崎華僑総会の林友秋会長が力強く歓迎の挨拶を述べた。

会議は鹿児島華僑総会の楊忠銀会長を議長に選任して議事に入った。陳学全副会長兼事務局長は基調報告の中で、「われわれ華僑は絶えず愛国愛郷、互助互済、互譲互敬の精神で大同団結、中日友好を基本として、尊重郷情、尊重風習、遵守法律、共存共栄、長期生存で日本で生存してゆく」べきことを強調した。

次いで各地の現状報告が行われた。報告では、どの華僑総会も会員からの会費徴集が困難で、いずれも財政経費は役員の負担に負っているのが現実で、領事館への代理手続き業務を扱っている僑会では、手数料収入等でようやく活動費を捻出しているとの報告もあった。

また後継者の育成や新華僑の加入はまだまだ思うような進展がなく苦慮していること、華僑公有財産の保全問題を抱えている僑会もあり、今後日本関係機関との対応を含め、解決のため各僑会、大使館・領事館への協力要請があった。このほか各僑会と大使館・総領事館との関係、新華僑と老華僑との融和問題など共に関心ある問題について率直な意見交換があった。

李文亮総領事は、みなさんが話し合われたことを拝聴し、総領事館としても最大限の努力をして善処していきたいと表明した。

席上、帰化申請に関連して、法務局より華僑総会の退会届を提出するよう言われた僑胞の事例紹介があり、今後注視し、抗議することを確認した。

会議は来年のブロック会議開催について、４月から５月にかけて、長崎華僑総会の主催で長崎で開催することを決めた。

会議閉会後の午後五時半から、ホテル近くの中華菜館東天閣で、宮崎華僑総会の理事も加わって、懇親会が催され、林友秋会長の乾杯の発声で開宴となり、共に酒を酌み交わし懇親を深めた。

翌日は林友秋会長のはからいで、観光バスによる宮崎近郊の観光が行われ、峠のレストランで昼食後一行はそれぞれ空港とＪＲ駅から帰途についた。なお、林友秋会長から出席者全員に宮崎名産のういろうと焼酎のおみやげがおくられ一同を恐縮させていた。