熊本に義援金 一般社団法人東京華僑総会は四月二十一日、第二期第20次理事会の開催に先立って、今般の熊本大地震によって多くの尊い生命が犠牲になったことを悼み、亡くなられた方々の冥福を祈って黙祷を捧げた。
 当日の会議では熊本大地震と熊本在住僑胞の被災情況について情報交換が行われた。席上、理事会は被災された方々への見舞金として熊本県に一〇〇万円を供出することを満場一致で決議した。

 この決議を受けて、翌二十二日午前十一時、廖雅彦会長と林斯福副会長兼事務局長は、都内平河町の熊本県東京事務所を訪ね、渡邉純一所長と会見した。

 この席で廖会長は、東京華僑総会と在日華僑を代表して、この度の大地震で多くの方々の尊い生命と貴重な財産が失われたことに対し、心からの哀悼とお見舞いの気持ちを伝え、一日も早い復興を願う、と述べるとともに被災された方々のために役立てて欲しいとお見舞い金として一〇〇万円を寄託した。

 会見の席で渡邉純一所長は「(在日華僑である)熊本のニコニコ堂さんのことは良く存知ています。ニコニコ堂の林康治(熊本華僑華人総会名誉会長)さんらは、これまで熊本県のために多くの貢献をなされました」と語って謝意を表すとともに、東京華僑総会がいち速く暖かい気持ちと見舞金を寄せられたことに心からの感謝を表明した。

 また、会見の最後に渡邉所長は「私たちが中日両国の末永い友好交流を願って止まないことを貴会の理事の皆様にお伝えいただきたい」と、その心情を廖会長に託した。


写真説明:
熊本県東京事務所を訪ね、渡邉純一所長(左)に熊本大地震の被災者のために役立ててほしいと東京華僑総会よりの見舞金を寄託する廖雅彦会長(右)