孫文写真展 長崎孔子廟 十一月三十日、長崎孔子廟・中国歴代博物館にて、中国国務院僑務辦公室、中国駐長崎総領事館及び中国海外交流協会の主催による「孫文生誕一五〇周年記念写真展示会」が開幕した。
 同展示会は孫文の歴史的功績及び長崎ゆかりの話を偲ぶことを通じ、在長崎華僑華人の愛国愛郷意識を高め、中国と長崎県の友好交流の更なる発展を図る主旨で催されたもの。

 開幕式には中村法道知事や経済団体および華僑華人およそ一〇〇名が出席し、席上、劉亜明総領事は「古くから対中交流の窓口である長崎での開催は特別に意義がある」と強調された。

 また長崎華僑総会の趙弘隆会長は、「孫文先生は一九一三年三月二十一日、長崎での歓迎晩餐会の席で『中日の国際的同盟、人種的同盟は将来益々迫られるが故に、各在留民諸氏も益々親密を図り、東洋の平和のため、また両国の利益のために大いに努力を希望する』と列席した華僑代表に激励の言葉を贈られた」という逸話を紹介し、「この言葉は華僑の間で代々引き継がれ、長崎華僑総会会章の中に華僑及びその家族の団結互助と親睦を図り、中日友好の促進を目的とするとある。一〇〇年以上経っても我々の活動の規範にもなっています」と挨拶を述べた。

 同記念写真は約三ヵ月間長崎孔子廟・中国歴代博物館において展示される予定。


写真説明:テープカットに臨む右より兪雲登長崎華僑総会名誉会長、中村知事、劉亜明総領事、左端は趙弘隆会長