蘭華授賞式
シンガーソングライター・蘭華のファーストアルバム「東京恋文」が、年末恒例の「第58回 輝く!日本レコード大賞」の企画賞を受賞した。
 このアルバムは、夢を追い求めて上京したひとりの少女が、喜怒哀楽、出逢いと別れ、様々な経験をして大人の女性へと成長してゆくその過程を、恋愛、人生、命、望郷といったテーマに織り込み、少女の可愛らしさと大人の妖艶さの二面性を表現した作品集。全曲の作詞・作曲を蘭華が担当。彼女の音楽には欠かすことのできない中国の古典楽器「二胡」が醸し出すオリエンタルなサウンドをベースに、篠笛、篳篥(ひちりき)、笙(しょう)、三味線、沖縄三線、琴、更には中南米の民族楽器を代表するケーナ、チャランゴ、サンポーニャなども見事に取り入れ、雅な和の世界も味わえ、大陸の香りも漂わせる一枚となった。

 中でも、近松門左衛門の「曽根崎心中」に登場する遊廓の女達や、「源氏物語」で光源氏を愛した女達をヒロインにした『揺れる月』、一曲の中に俳句を何句も織り込んだ『美しき人生』、閑吟集の句を題材にして創作した『花籠に月を入れて』など文学的な楽曲も並び、アートワークの部分でも本人のアイデアにより、大正ロマンの香りがする和洋折衷の洋館に着物姿や長襦袢姿で蘭華が佇み、竹下夢二の世界を彷彿とさせるような世界観を演出。まさに「昭和歌謡とJ―POP、オリエンタリズムと和の融合」ともいうべき、ファーストアルバムにして革新的な平成を代表する歌謡アルバムが産まれた。
 
 蘭華さんは、「長い年月、遠回りと挫折を繰り返し、沢山の涙も流してきましたが、辛抱強く諦めずに進んできて良かった。私のことを信じて支え続け、励まし育ててくださった方達がいたからこそ辿り着けた賞だと思います。蘭華ファーストアルバム『東京恋文』の制作に関わってくださった全ての皆様に感謝です!これからも、沢山の方達に愛される作品を作り続けて参りたいと思います。皆様、これからも応援よろしくお願いいたします」と喜びのコメントを語った。