相模湖追悼会 神奈川県は7月29日、神奈川県立相模湖交流センターで第40回相模湖ダム建設殉職者合同追悼会を開き、第二次世界大戦中に相模ダム建設のため犠牲となった中国や日本などの労働者を追悼した。
 これには神奈川県と相模原市の職員、中国大使館の倪健参事官、韓国駐横浜総領事館の代表、朝鮮総連の代表および王忠福横浜華僑総会会長、地元の小中学生らおよそ二〇〇名が出席した。

 東京華僑総会は会場に生花を贈るとともに、王暁理事会副議長が追悼会に出席し、犠牲者に哀悼の意を表した。

 合同追悼会は、荘厳で厳粛な雰囲気の中で始まり、参列者の代表がそれぞれあいさつし、相模湖ダム建設の犠牲者に深い哀悼の意を表し、この悲惨な歴史を決して忘れず、教訓とし、苦労して得られた平和を大切にしたいと表明した後、参列者全員が起立して黙祷を捧げ、犠牲者に献花した。

 また三民族の交流と題し、神奈川朝鮮中高級学校中級部舞踊部による舞踊や、地元相模原市立桂北相中学校生徒による「相模湖賛歌」の朗読が行われ出席者を和ませた。

 相模湖ダムは、京浜工業地区の軍需産業に電気を送る目的で1940年着工され、47年に完成した。ダム工事が始まると、中国(約三〇〇人)と朝鮮半島から強制連行された人びと及び学徒や東北、北陸地方からの労働者ら延べ三六〇万人が動員され、工事に従事した。工事従事者のうち、中国・朝鮮の人びとが占める割合は、多い時には六割ほどだったという。劣悪な労働環境での作業で83人(うち中国人28人)が犠牲となった。


写真説明:神奈川県立相模湖交流センターでの合同追悼会で相模湖ダム建設犠牲者を追悼し、献花する参会者