村山富市講演会 猛暑のさ中の去る七月二十七日午後、日本の元内閣総理大臣で今年九一歳の村山富市氏が東京華僑総会を訪れ、七階会議室でおよそ一〇〇名の僑胞を前に戦後70年と中日友好をテーマに一時間余に亘って講演した。かねてより東京華僑総会を通じて講演を要請し実現に至ったもの。
 当日は全日本華僑華人聯合会と東京華僑総会が推進する「華助中心(華僑華人互助センター)」の主催により開催された。

 東京華僑総会の林斯福副会長が司会を務め、改めて村山元総理のプロフィールと講演依頼の経緯を紹介した。

 講演を前に、顔安・全日本華僑華人聯合会会長が挨拶し、著名な政治家で中国の友人である高齢の村山元総理が、わざわざ華僑華人への講演のために足を運ばれたことに感謝の意を表すとともに「20年前、村山先生は日本の総理として重要な戦後50周年の談話を発表された。先生は本日の講演を通じて我々に重要な指針を与えてくれるにちがいない」と述べた。

 数日前、国会前の抗議集会で安保法案反対の演説を行ったかくしゃくたる村山元総理は講演で、20年前、70名程度の社会党の党首が総理大臣になった当時の政治情勢などを紹介したのち、「私は歴史的必然、歴史的任務を与えられて総理大臣になったのであり、当時戦後50年の節目の年だったことから、日本は過去の歴史と向き合わなければ、このままではアジアと世界の信頼を勝ち取れないと痛感していたので、その役割を果たそうと心に決めていた」と、20年前の村山談話発表の経緯と理由を改めて振り返り、村山談話が個人的見解でなく、閣議決定されたものであることを強調し、「現在、安倍首相が近く発表する戦後70年談話が注目されている。安倍首相は村山談話を全体として継承すると言っているが、以前侵略の定義は未定などと述べたことから、談話の内容が日本の隣国との関係に悪影響をもたらすことを国際社会は懸念している」と述べた。

 また、安倍内閣の推進する安保法案については「戦後日本の平安を守ってきたのは平和憲法であり、海外に『防衛』に行くことではない」と指摘し、さらに今回の日本国民の安保法案に対する抗争はかつての安保闘争と異なり、完全に自発的な行動であり、多くの人びとが不安を感じ、黙っていられないと思っている」と述べた。

 戦後の日本の教育が近現代史を欠いていることによる影響についての質問に対して、村山元総理は「日本の若い世代は当時の歴史を真剣に学ぶべきであり、そうしてはじめて真に誇るべきが戦後から今日までの平和の歩みであることが理解できる」と指摘し、「日本は過去の歴史を直視してはじめてアジア全体から信頼できる国になれる」と強調した。

 講演の中で村山氏は国会議員として25年程前青島を訪れたことや江澤民主席や胡錦濤主席はじめ中国との交流についても紹介したのち、「華僑のみなさんが長年、中日友好のため奮闘されてきましたことに敬意を表します。これからも日中友好の架け橋となっていただきたい。日中は仲良くしなければならず、私は必ずそうなると確信していますし、大部分の中国と日本の人たちはそう思っています」と述べた。

 村山元総理の講演を通じての華僑華人との交流は大いに盛り上がり、多くの聴講者が講演後村山氏と挨拶を交わし、村山氏を囲んで記念写真を撮っていた。

 閉会にあたり、任政光・日本華僑華人聯合総会会長が村山氏に謝意を表し、「私たちは一層中日友好に努めよう!」と述べた。



講演会終了後に記念撮影








写真説明:
。祁27日午後、猛暑の中、東京華僑総会の要請に応えて東京華僑会館を訪れ、およそ100名の僑胞を前に戦後70年と中日友好について講演する村山富市元内閣総理大臣

講演終了後、村山元総理と記念撮影する僑胞たち