京都 周恩来記念行事 上 5月20日、故周恩来総理の詩碑が建立されている京都嵐山の亀山公園で、創詩100周年および記念詩碑建立40周年を記念した記念行事が開催された。
 周恩来は中国の初代総理で「建国の母」「中国人民の父」とも呼ばれ、青年時代には日本に留学、半年余りを京都で過ごした。今年は1919年4月5日に「雨中嵐山」の詩を詠まれてから100年、1979年に「周恩来総理詩碑」が建立40周年を迎えた。

 周総理は没後、本人の遺志により墓を建てず「雨中嵐山」の詩碑は数少ない追悼の場所として訪日した中国人が訪れている。
 
 5月20日の13時より、京都嵐山の「雨中嵐山」の詩碑の前で、門川大作京都市長、中国駐大阪総領事館・李春領事室室長をはじめ多くの人が献花を行なった (写真左上) 。

 16時から「からすま京都ホテル」に場所を移し、記念講演が行われ「周恩来氏と日本―日本に果たした役割とは―」と題して、NPO法人・大阪府日中友好協会・副会長の戸毛敏美女史(元関西外国語大学教授)が話をした。

 17時30分から記念祝賀会が実行委員長・尾池和夫京都造形芸術大学学長(元京都大学総長)の挨拶で始まり、山本条太(外務省関西担当・特命全権大使)、間宮淑夫(内閣官房審議官)、鈴木章一郎京都市副市長、山田圭則京都府国際課長の来賓祝辞の後、日本華僑華人聯合総会廖雅彦会長の祝辞を京都華僑総会楊正武会長が代読し披露した(写真下)。

 その後、書家杭迫柏樹氏が中国駐大阪総領事館へ寄贈する「雨中嵐山」の書が披露され、乾杯の発声の後、祝宴となった。 陳明徳神戸華僑総会会長他、京都華僑総会からは任書楷、張敬博、陳暁乾三副会長をはじめ京阪神の日本と華僑華人約220名が歓談し、会は田中彰壽京都府日本中国友好協会会長の挨拶と一本締めで再会を楽しみにお開きとなった。

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