去る５月10日、留日華僑江蘇同郷会主催、東京華僑総会共催による「陳学全先生お別れの会」が東京の「日中友好会館」にて厳かに執り行われた。会場には、呉江浩駐日大使、陳巍公使参事官兼総領事、王宝鋒一等書記官兼領事をはじめ、多くの関係者が参列し、本年２月７日に逝去された東京華僑総会顧問・留日華僑江蘇同郷会名誉会長の陳学全氏に深い哀悼の意を捧げた。司会は、江蘇同郷会副会長の呉彩香氏と杜志民氏の両氏が務めた。
司会による開会の辞の後、会場全体で黙とうが捧げられた。続いて、中日センター事務局長の奥瀬由香氏が陳学全氏の略歴を紹介し、その歩みと功績を振り返った。
その後、アジア太平洋観光社と日中ＴＶが共同制作した、生前の陳氏への密着インタビュー映像『私と祖国』（陳学全：日中ミックスは両国文化の融合❘❘日中ミックスの老華僑）が上映された。映像の中で陳氏は、自らの生い立ちに触れ、幼少期に受けたいじめの体験や、中国人留学生の尊厳を守るために中国留日同学総会の主席を務めたこと、さらには一貫して中国を支持してきた信念など、多岐にわたる思いを語った。また、１９６３年の国交回復以前に、自身がどのように中国のために貢献してきたかにも触れ、 「アジアの中でも日本と中国が手を携え、アジア全体のために働くような方向に進むことができれば、こんなに素晴らしいことはない」と、日中協力への強い期待を語った。
さらに、インタビューの中では、 「日中ミックスについてどう思うか」という問いに対して、文化や背景が異なる人々が共に生きていくことの大切さを自身の考えとして語った。その言葉は、自然と華僑子弟への強いメッセージとなった。 「互いの伝統を否定するのではなく、良い部分を受け入れ合い、それぞれの強みを活かして協力し、新たな伝統を築いていこう。一歩一歩は難しいかもしれないが、みんなで仲良く励まし合って進むしかない。どうかよろしくお願いします。」
ほかにも陳氏はインタビュー内で、中国パスポートと伝統ある中国服が何よりの誇りだと語り、愛用していたパンダのぬいぐるみも紹介された。中日国交正常化の象徴でもあるそのパンダを手にしながら、 「とても大切にしている」と穏やかに語った。その姿からは、中日友好への思いの一端が静かに伝わってくるようだった。
映像の最後には、「まだまだやりたいことはあったが、一人の力では限界がある」と率直な思いを語り、 「もっと力を尽くして、皆さんと交流し、共に歩む仲間をどんどん増やしていきたい。それは中国人でも日本人でも構わない。どなたでも歓迎です」と呼びかけた。そして、 「たとえ私と一緒にやる形でなくても、私の思いをそれぞれのやり方で担ってくれる人が現れるなら、本当にありがたい」と、未来への静かな希望を託すように語った。陳氏の華僑への強い思いと信念は、多くの人の心に深く響き、映像終了後には温かな拍手が湧き上がった。
式典では、呉江浩駐日大使のほか、（一社）日中協会の瀬野清水理事長、(一社）東京華僑総会の銭江麗子会長、江洋龍顧問、日本華僑華人聯合総会の陳隆進会長が弔辞を読み、６０年以上にわたって中日友好の促進、華僑・華人社会への奉仕、そして華僑界の発展に尽力してきた陳氏の功績を振り返った。また、華僑長老の韓慶愈氏の追悼辞を陳氏の次女・陳莎莉氏が代読し、 「７０年にわたりともに歩んだ感謝と尊敬の念」が語られ、「家族三代にわたる愛国華僑の伝統」を讃えた。さらに、三重華僑華人総会の蔡義雄名誉会長をはじめ、多くの関係者から弔電が寄せられた。
また、陳氏は松山バレエ団の清水哲太郎氏の父、故・清水正夫氏と長きにわたる交流があり、この度追悼の言葉とともに森下洋子さんを中心とし、陳氏の遺品を着用しての記念舞踊を奉納し、敬意を表した。呉江浩大使をはじめ、日本の衆議院議員・海江田万里氏、日中友好会館・小川正史理事長、同黄星原中国代表理事、全日本華僑華人社団連合会・賀乃和理事長、張書明会長など、中日両国の関係者や友人ら２５０余名が献花を捧げ、陳氏の功績を偲んだ。
会場内には、陳氏が生前に愛用していた品々や記念の品、活動を記録した写真、弔電などが展示され、来場者たちは足を止めて、一つひとつを懐かしむように見入っていた。
式の終盤には、主催者を代表して、留日華僑江蘇同郷会の陳莎莉会長（陳氏の次女）が挨拶に立ち、父との思い出や、生前お世話になった多くの方々への感謝の言葉を述べた。華僑の活動に参加する中で、多くのご縁やかけがえのない経験という�猜�物″を頂いたことにも触れ、それらを糧に今後も活動を続けていきたいと語った。また、幼い頃に父の仕事について尋ねた際、 「中国と日本の�犇凝呂鍬瓩鬚靴討い襦廚畔屬気譴織┘團宗璽匹鮠匆陲掘△修慮斥佞帽�められた思いを胸に、歩んでいく決意を示した。
続いて挨拶に立った長女・陳莎蘭氏は、父の逝去後、多くの人々から寄せられた思い出やエピソードに触れ、自分が知らなかった父の一面を知ることで、改めてその大きな存在感を強く感じ取ったと語った。また、会を支えてくださった関係者への感謝の言葉も述べ、父が大切にしてきた縁を今後も大事にしていきたいと結んだ。
写真説明：
➀去る５月10日、「陳学全先生お別れの会」が東京の「日中友好会館」にて厳かに執り行われた
��呉江浩駐日大使は、式典で弔辞を述べた後、陳学全氏に献花を捧げ、深い哀悼の意を表した
➂主催者を代表して留日華僑江蘇同郷会の陳莎莉会長（陳氏次女）が挨拶に立ち、感謝の言葉を述べた
その後、アジア太平洋観光社と日中ＴＶが共同制作した、生前の陳氏への密着インタビュー映像『私と祖国』（陳学全：日中ミックスは両国文化の融合❘❘日中ミックスの老華僑）が上映された。映像の中で陳氏は、自らの生い立ちに触れ、幼少期に受けたいじめの体験や、中国人留学生の尊厳を守るために中国留日同学総会の主席を務めたこと、さらには一貫して中国を支持してきた信念など、多岐にわたる思いを語った。また、１９６３年の国交回復以前に、自身がどのように中国のために貢献してきたかにも触れ、 「アジアの中でも日本と中国が手を携え、アジア全体のために働くような方向に進むことができれば、こんなに素晴らしいことはない」と、日中協力への強い期待を語った。
さらに、インタビューの中では、 「日中ミックスについてどう思うか」という問いに対して、文化や背景が異なる人々が共に生きていくことの大切さを自身の考えとして語った。その言葉は、自然と華僑子弟への強いメッセージとなった。 「互いの伝統を否定するのではなく、良い部分を受け入れ合い、それぞれの強みを活かして協力し、新たな伝統を築いていこう。一歩一歩は難しいかもしれないが、みんなで仲良く励まし合って進むしかない。どうかよろしくお願いします。」
ほかにも陳氏はインタビュー内で、中国パスポートと伝統ある中国服が何よりの誇りだと語り、愛用していたパンダのぬいぐるみも紹介された。中日国交正常化の象徴でもあるそのパンダを手にしながら、 「とても大切にしている」と穏やかに語った。その姿からは、中日友好への思いの一端が静かに伝わってくるようだった。
映像の最後には、「まだまだやりたいことはあったが、一人の力では限界がある」と率直な思いを語り、 「もっと力を尽くして、皆さんと交流し、共に歩む仲間をどんどん増やしていきたい。それは中国人でも日本人でも構わない。どなたでも歓迎です」と呼びかけた。そして、 「たとえ私と一緒にやる形でなくても、私の思いをそれぞれのやり方で担ってくれる人が現れるなら、本当にありがたい」と、未来への静かな希望を託すように語った。陳氏の華僑への強い思いと信念は、多くの人の心に深く響き、映像終了後には温かな拍手が湧き上がった。
式典では、呉江浩駐日大使のほか、（一社）日中協会の瀬野清水理事長、(一社）東京華僑総会の銭江麗子会長、江洋龍顧問、日本華僑華人聯合総会の陳隆進会長が弔辞を読み、６０年以上にわたって中日友好の促進、華僑・華人社会への奉仕、そして華僑界の発展に尽力してきた陳氏の功績を振り返った。また、華僑長老の韓慶愈氏の追悼辞を陳氏の次女・陳莎莉氏が代読し、 「７０年にわたりともに歩んだ感謝と尊敬の念」が語られ、「家族三代にわたる愛国華僑の伝統」を讃えた。さらに、三重華僑華人総会の蔡義雄名誉会長をはじめ、多くの関係者から弔電が寄せられた。
また、陳氏は松山バレエ団の清水哲太郎氏の父、故・清水正夫氏と長きにわたる交流があり、この度追悼の言葉とともに森下洋子さんを中心とし、陳氏の遺品を着用しての記念舞踊を奉納し、敬意を表した。呉江浩大使をはじめ、日本の衆議院議員・海江田万里氏、日中友好会館・小川正史理事長、同黄星原中国代表理事、全日本華僑華人社団連合会・賀乃和理事長、張書明会長など、中日両国の関係者や友人ら２５０余名が献花を捧げ、陳氏の功績を偲んだ。
会場内には、陳氏が生前に愛用していた品々や記念の品、活動を記録した写真、弔電などが展示され、来場者たちは足を止めて、一つひとつを懐かしむように見入っていた。
式の終盤には、主催者を代表して、留日華僑江蘇同郷会の陳莎莉会長（陳氏の次女）が挨拶に立ち、父との思い出や、生前お世話になった多くの方々への感謝の言葉を述べた。華僑の活動に参加する中で、多くのご縁やかけがえのない経験という�猜�物″を頂いたことにも触れ、それらを糧に今後も活動を続けていきたいと語った。また、幼い頃に父の仕事について尋ねた際、 「中国と日本の�犇凝呂鍬瓩鬚靴討い襦廚畔屬気譴織┘團宗璽匹鮠匆陲掘△修慮斥佞帽�められた思いを胸に、歩んでいく決意を示した。
続いて挨拶に立った長女・陳莎蘭氏は、父の逝去後、多くの人々から寄せられた思い出やエピソードに触れ、自分が知らなかった父の一面を知ることで、改めてその大きな存在感を強く感じ取ったと語った。また、会を支えてくださった関係者への感謝の言葉も述べ、父が大切にしてきた縁を今後も大事にしていきたいと結んだ。
写真説明：
➀去る５月10日、「陳学全先生お別れの会」が東京の「日中友好会館」にて厳かに執り行われた
��呉江浩駐日大使は、式典で弔辞を述べた後、陳学全氏に献花を捧げ、深い哀悼の意を表した
➂主催者を代表して留日華僑江蘇同郷会の陳莎莉会長（陳氏次女）が挨拶に立ち、感謝の言葉を述べた
