１９６１年初回の京都大会開催から歴史を刻み続ける旅日福建同郷懇親会は常に「愛国愛郷、相互扶助」という信条を貫き、祖国故郷を深く愛し、共に 未来を切り拓いてきた大会であり、在日福建華僑華人の同胞にとって、心の拠り所であり、交流と協力の架け橋として、また中日両国の文化・経済交流などの友好関係の発展にも貢献を果たしてきた。
今年で第６４回を迎えた「旅日福建同郷懇親会」の福建福清大会が、去る４月２日から６日まで四泊五日の日程で、一般社団法人神戸福建同郷会（王鋭輝会長）の主催により郷里福清市で開催され、日本各地から約３００名の福建僑胞とその家族らが参加した。本大会が再び故郷・福清にて開催されることは、歴史を温かく振り返ると同時に、未来への希望に満ちた新たな一歩でもある。開催地となった福清市は２０１５年10月に第５５回大会と同所の宿泊ホテル「福清創元千禧大酒店」が会場となったこともあり、１０年経過した同所の現代化された高級感満ち溢れる改装の変貌に中国経済の急速な発展を痛感した。
大会初日の２日は郷里福建での開催でもあり、日本各地から参加する集合日となり、其々の時間帯にホテル会場に参加受付を済ませる運びとなり、遅い時間帯に到着した参加者には心温まる郷里伝統の汁ビーフンが軽食として用意されており、一口で帰郷感を彷彿する主催側の出迎えとなった。
翌日の３日早朝、大型バス６台と緊急医療対応を備えた専用車とともに一行は江戸初期、日本の招請で渡日し、宇治黄檗山萬福寺の開祖となり、黄檗宗を日本に広め、日本文化の発展に貢献した郷里❘福建福清出身の高僧隠元禅師で知られる悠久の歴史を持つ黄檗山萬福寺を訪れた後、市内にあるレストランで昼食となる郷土料理を堪能した。
午後からは福建省人民政府省委書記、省人代常委主任周祖翼氏から歓迎座談会の招待があり、旅日福建同郷各地代表らを接見した。周祖翼氏は在日同胞が故郷を訪問・考察に来られたことを歓迎し、福建省の状況を紹介した。周祖翼氏は、中日は一衣帯水の友好隣国で、福建と日本の友好往来は歴史が古く、交流協力も緊密だと述べ、広く海外に住む福建籍の僑胞たちは福建の発展にとって貴重な人材資源であり、長い間、在日福建籍の僑胞は勤勉に働き、故郷を愛し、熱心に公益活動に尽力し、故郷の建設と発展に積極的な貢献をしてきた。近年、福建の経済社会は質の高い発展を加速し、良好な勢いを維持しており、大きな潜在力を秘めている。皆さんには「華僑精神」を受け継ぎ発揚し、重要な役割を果たして福建と日本の経済貿易や文化交流の協力をさらに推進し、両国民間の友好を深めていただきたいと述べた。
他参加者一行は華僑博物館を見学して市内の観光を楽しんでから、夕刻時にはホテル会場に合流し、18時からの開会式、歓迎祝宴の盛大な大会が開催された。主催の神戸福建同郷会王鋭輝会長が、福建省、福州市及び福清市各僑務部門からの来賓を紹介し、各地から参加の同郷に熱烈な歓迎の意を表す挨拶を述べた。次いで石川福建同郷会の魏賢任会長が、昨年の金沢大会への同郷各位の協力に謝意を述べるとともに“私たちは引き続き先人たちの互助互済・中日友好発展の精神を継承し、次の世代に引き継いで行きたい”と述べた。
歓迎宴の開宴に臨み、楊忠銀鹿児島福建同郷会会長が乾杯の音頭をとり、大会場から響き溢れる一声とともに祝杯が挙がった。福建郷里の名菜珍味料理に加えて舞台上では次から次へと演舞演奏など披露があり、和気藹々の懇親は最高潮になった。開宴後半には陳隆進日本華僑華人聯合総会会長が、大会の成功を祝し、“この意義ある福建同郷懇親大会の歴史、伝統を継承するに、在日新旧華僑華人の融合協力は必要不可欠であり、共に助け合いの精神を受け継ぎ、各地福建同郷会の強固な団結をもって、百周年福建同郷懇親大会を迎えられるよう心から願う”と中国語で祝辞を述べた。
４日朝食後、一行は平譚島に移動した。本土から最も台湾に近い場所に位置する平潭島海洋公園では海辺の風が止まず風力発電基地として公園周りには風力扇発電機塔が数多く設置されている。海峡を眺めての散策と記念撮影のひとときを過ごした後、一行は平潭名物の海鮮料理を味わった。
午後からは古い街並みを再現した土産店で買い物を楽しみ、福清に戻った。大会期間中、各地区代表者会議が開催され、➀福建省留日育英基金会についての収支報告が王鋭輝（神戸）・謝忠勇（東京）両氏からあり、異議なく了承された。続いて�⊆ヾ�６５回大会開催地について、愛知地区代表の魏成炳氏より来年５月中旬二泊三日の日程で愛知開催したい旨の表明があり、満場一致で承認された。再来年の６６回大会については愛媛地区より開催準備に取りかかりたい旨の申し出があった。
５日早朝から半日は参加者其々の里帰りとなり、親戚宅訪問、友人との再会、お墓参りなど自由行動となった。
18時からは閉会宴と引継式が行われた。次期大会担当の愛知の同郷たちが登壇し、大きな拍手の中、神戸王鋭輝会長から愛知へ大会旗と鍵が手渡された。
愛知の魏会長は愛知名古屋大会の抱負を熱く語った。宴半ばには今大会に参加した８０歳以上の同郷一人ひとりが紹介されて登壇し、王鋭輝大会委員長より長寿を祝う紅包が贈られた。宴席は盛り上がる中、留日福建同郷会の謝忠勇会長が今大会の成功裡閉幕と同郷各位の健勝を祈る挨拶があり、最後に王鋭輝大会委員長より来年愛知で会いましょうと感慨をこめて語った。
６日大会最終日、今大会を通じて同郷の誼を一層深めあった参加者たちは、たがいに来年の愛知名古屋大会での再会を約して空港、駅まで専用バスにて送迎解散となった。
なお、大会閉会後の６日から、留日福建同郷会（謝忠勇会長）による �獎鰐隋Ε�ンボジア旅行″が催行され、１８名が参加し、12日に帰日した。
写真説明：
➀大会委員長を務めた神戸福建同郷会王鋭輝会長
➁周祖翼福建省委書記（右から６人目）と各地の福建同郷代表ら（４月３日、歓迎座談会にて）
➂第64回旅日福建同郷懇親会・福建福清大会が４月２日から四泊五日の日程で開催、約３００名の福建僑胞とその家族らが参加した
➃閉幕宴で挨拶する留日福建同郷会の謝忠勇会長
大会初日の２日は郷里福建での開催でもあり、日本各地から参加する集合日となり、其々の時間帯にホテル会場に参加受付を済ませる運びとなり、遅い時間帯に到着した参加者には心温まる郷里伝統の汁ビーフンが軽食として用意されており、一口で帰郷感を彷彿する主催側の出迎えとなった。
翌日の３日早朝、大型バス６台と緊急医療対応を備えた専用車とともに一行は江戸初期、日本の招請で渡日し、宇治黄檗山萬福寺の開祖となり、黄檗宗を日本に広め、日本文化の発展に貢献した郷里❘福建福清出身の高僧隠元禅師で知られる悠久の歴史を持つ黄檗山萬福寺を訪れた後、市内にあるレストランで昼食となる郷土料理を堪能した。
午後からは福建省人民政府省委書記、省人代常委主任周祖翼氏から歓迎座談会の招待があり、旅日福建同郷各地代表らを接見した。周祖翼氏は在日同胞が故郷を訪問・考察に来られたことを歓迎し、福建省の状況を紹介した。周祖翼氏は、中日は一衣帯水の友好隣国で、福建と日本の友好往来は歴史が古く、交流協力も緊密だと述べ、広く海外に住む福建籍の僑胞たちは福建の発展にとって貴重な人材資源であり、長い間、在日福建籍の僑胞は勤勉に働き、故郷を愛し、熱心に公益活動に尽力し、故郷の建設と発展に積極的な貢献をしてきた。近年、福建の経済社会は質の高い発展を加速し、良好な勢いを維持しており、大きな潜在力を秘めている。皆さんには「華僑精神」を受け継ぎ発揚し、重要な役割を果たして福建と日本の経済貿易や文化交流の協力をさらに推進し、両国民間の友好を深めていただきたいと述べた。
他参加者一行は華僑博物館を見学して市内の観光を楽しんでから、夕刻時にはホテル会場に合流し、18時からの開会式、歓迎祝宴の盛大な大会が開催された。主催の神戸福建同郷会王鋭輝会長が、福建省、福州市及び福清市各僑務部門からの来賓を紹介し、各地から参加の同郷に熱烈な歓迎の意を表す挨拶を述べた。次いで石川福建同郷会の魏賢任会長が、昨年の金沢大会への同郷各位の協力に謝意を述べるとともに“私たちは引き続き先人たちの互助互済・中日友好発展の精神を継承し、次の世代に引き継いで行きたい”と述べた。
歓迎宴の開宴に臨み、楊忠銀鹿児島福建同郷会会長が乾杯の音頭をとり、大会場から響き溢れる一声とともに祝杯が挙がった。福建郷里の名菜珍味料理に加えて舞台上では次から次へと演舞演奏など披露があり、和気藹々の懇親は最高潮になった。開宴後半には陳隆進日本華僑華人聯合総会会長が、大会の成功を祝し、“この意義ある福建同郷懇親大会の歴史、伝統を継承するに、在日新旧華僑華人の融合協力は必要不可欠であり、共に助け合いの精神を受け継ぎ、各地福建同郷会の強固な団結をもって、百周年福建同郷懇親大会を迎えられるよう心から願う”と中国語で祝辞を述べた。
４日朝食後、一行は平譚島に移動した。本土から最も台湾に近い場所に位置する平潭島海洋公園では海辺の風が止まず風力発電基地として公園周りには風力扇発電機塔が数多く設置されている。海峡を眺めての散策と記念撮影のひとときを過ごした後、一行は平潭名物の海鮮料理を味わった。
午後からは古い街並みを再現した土産店で買い物を楽しみ、福清に戻った。大会期間中、各地区代表者会議が開催され、➀福建省留日育英基金会についての収支報告が王鋭輝（神戸）・謝忠勇（東京）両氏からあり、異議なく了承された。続いて�⊆ヾ�６５回大会開催地について、愛知地区代表の魏成炳氏より来年５月中旬二泊三日の日程で愛知開催したい旨の表明があり、満場一致で承認された。再来年の６６回大会については愛媛地区より開催準備に取りかかりたい旨の申し出があった。
５日早朝から半日は参加者其々の里帰りとなり、親戚宅訪問、友人との再会、お墓参りなど自由行動となった。
18時からは閉会宴と引継式が行われた。次期大会担当の愛知の同郷たちが登壇し、大きな拍手の中、神戸王鋭輝会長から愛知へ大会旗と鍵が手渡された。
愛知の魏会長は愛知名古屋大会の抱負を熱く語った。宴半ばには今大会に参加した８０歳以上の同郷一人ひとりが紹介されて登壇し、王鋭輝大会委員長より長寿を祝う紅包が贈られた。宴席は盛り上がる中、留日福建同郷会の謝忠勇会長が今大会の成功裡閉幕と同郷各位の健勝を祈る挨拶があり、最後に王鋭輝大会委員長より来年愛知で会いましょうと感慨をこめて語った。
６日大会最終日、今大会を通じて同郷の誼を一層深めあった参加者たちは、たがいに来年の愛知名古屋大会での再会を約して空港、駅まで専用バスにて送迎解散となった。
なお、大会閉会後の６日から、留日福建同郷会（謝忠勇会長）による �獎鰐隋Ε�ンボジア旅行″が催行され、１８名が参加し、12日に帰日した。
写真説明：
➀大会委員長を務めた神戸福建同郷会王鋭輝会長
➁周祖翼福建省委書記（右から６人目）と各地の福建同郷代表ら（４月３日、歓迎座談会にて）
➂第64回旅日福建同郷懇親会・福建福清大会が４月２日から四泊五日の日程で開催、約３００名の福建僑胞とその家族らが参加した
➃閉幕宴で挨拶する留日福建同郷会の謝忠勇会長
