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新生「留日福建同郷会」の設立70周年を祝う記念大会が去る7月19日㈯、東京のホテルオークラにて盛大に開催された。
今回は50周年記念大会以来20年ぶりに開催された記念大会で、会員、その家族、各僑団の代表合計99名の参加者が集い、家族のような温かさと笑顔があふれるひとときを過ごした。
会場に一歩足を踏み入れると、70年の歩みを綴る歴代の写真パネルが出迎え、参加者は、懐かしい写真の前で思い出話に花を咲かせ、会場の内外では、久し振りの再会に喜びの声を上げる情況が見られた。

記念大会は謝忠勇会長の挨拶で幕を開けた。謝忠勇会長は、同会が1924年設立の「福建同郷会」を母体とし、戦後の苦難を乗り越え、新中国成立後の国民党支持派との闘争に勝利して70年前に「愛国、愛郷」(祖国を愛し、故郷を愛す)を宗旨とする新生「留日福建同郷会」として再出発した経緯を説明した。特に、26年もの長きにわたり会長を務め、会の基礎を固めた張仁猛氏をはじめとする歴代会長や諸先輩方の偉大な業績に心からの感謝と敬意を表した。また、これまでに66回開催の「新年会」や、23回開催の「納涼晩会」を通じて親睦を深めてきた実績を報告した。謝会長は、「 これからも終始変わることなく、『愛国、愛郷』のモットーを高く掲げ、華僑の団結を増進し、祖国平和統一、祖国発展、中日友好促進の一助となれるよう努力する」との決意を強く表明した。
祝宴には、東京華僑総会をはじめとする11僑団の来賓の方々が駆けつけて、華やかな祝宴にさらなる彩りが添えられ た。

宴会では、同郷でシンガーソングライターの蘭華さんの歌唱や、Hau’oli quartetによるサックスアンサンブルにより、故郷を思い起こさせるような中国の美しい調べが披露された。その心に響く音色に、参加者は自然とメロディーを口ずさみ、体を揺らしながら聞き入り、会場全体が温かい一体感に包まれた。

宴会でふるまわれた料理は、ホテルオークラの中国料理調理総料理長の陳龍誠氏が、この日のために心を込めて用意した特別なコース料理で、ホテルオークラ名物のフカヒレスープや、贅沢なアワビ、ガチョウ、牛フィレ肉のお料理など、どれもが至福の味わいで、皆の笑顔をさらに引き立てた。

この記念大会は、同郷の仲間たちとの絆を再確認し、共に歩んできた素晴らしい歴史を分かち合い、各僑団との団結をいっそう前進させる、心温まる素晴らしい大会となった。この日再確認された固い絆が、次世代へと受け継がれ、会のさらなる発展へとつながっていくであろう。
(福建同郷会)


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写真説明:
⑴留日福建同郷会設立70周年を祝う記念大会が去る7月19日、東京のホテルオークラにて開催された

⑵謝忠勇会長(写真右3)を囲み、会員らが記念撮影

⑶蘭華さんが情感豊かな歌声を披露

➃サックスアンサンブルが華やかに会場を盛り上げた